カプサ

カプサ

カプサはサウジアラビアを代表する料理です。大きなお皿にご飯を敷き詰めます。その上に肉か魚を豪快に載せ、皿の周りを4~5人で取り囲み、手で取って食べます。右の写真を見れば大きさが分かると思いますが、50cmから70cmほどのお皿を使います。
ご飯は薄く黄色に色ついたサフランライス、写真にもあるような香辛料を使ったピラフ風、茶色くなるまで炒めた玉ねぎで味付け色付けをしたブラウンライスなど色々なバリエーションがあります。ピラフ風のほかには、炊いたものもあります。
上に乗せるものは肉や魚です。肉は羊、鳥が中心だと思いますが、子ラクダやヤギを載せる場合もあるようです。また魚は高温で揚げたものを使います。

  •  特徴 とにかく量が多いです。豪華なものは羊が頭付きで丸々一頭のります。見たことはありませんが子ラクダが一頭のった超ど級のカプサもあるそうです。私はラクダは食べたことはありませんが、大人のラクダは固くてまずいけど、子ラクダは結構いけるそうです。これを4~5人が車座に座り、手で食べます。スプーンやフォークを準備してくれることもありますが、カプサは手で食べるのが一番おいしいと思います。このように量が多いので数人がかりでも食べきれません。もともと全部食べることは想定していません。むしろ全部食べてしまえばもてなしが足りなかったということにもなりかねません。残ったカプサはサーブしてくれた人たちが後で食べることも多いようです。


  •  食べ方 ご飯は右手で手の甲を上側にしてショベルカーのように包み込むようにして掬い取ります。指と口は直交させご飯を口に入れます。この時多少こぼれても気にしないようです。例えるにしても大きさに難はありますが、ショベルカーで土を掬い、運転手の方がその土をショベルで口に運ぶところを想像してください。ご飯はそのまま頂くか、チリソースやその他のソースをあらかじめお皿の上で手で混ぜ、味を付けてから食べる場合もあります。
    肉や魚も手で取ります。基本的に右手のみですが、ちぎりにくい時などわずかに左手を添える時もあるようです。よく人の分まで肉や魚を切り取ってこちらにほり投げてくれます。肋骨も一本ずつ切り分けて骨についた肉もいただきます。頭も食べるようですが私はまだ頂いていません。羊のお頭の口を開けるとタンが出てきます。やわらかくておいしいそうですが、未チャレンジです。羊の肉の塊は外が冷えていても内側は大変熱い。肉の塊にえいやっと手を突っ込みますがやけどしそうになったことが何回かあります。

  • 付け合せ・飲み物 カプサは最高のおもてなしなので結婚式などお祝いによく出されます。カプサだけで十分な量があり豪華なものなのでカプサ以外にはほかの料理はそれほどありません。大根やニンジンのピクルスが付けあわされます。サウジ餃子に甘いお菓子が一人に一つずついただけます。飲み物は水かペプシなどのコーラ、サイダーが中心で、ジュースやコーヒー、紅茶などお茶類は一緒に飲みません。

 

羊のカプサ 頭がのっていることがあります。



 

羊の頭

 


 パーティーの準備


流れ作業



 

 

 魚のカプサ

 

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